第３回 審査会 （2006年 4月1日）
待ちに待った第３回審査会です。今年に入って人が沢山来てくれており、また今回はフアンが自分の生徒達を連れてくると言うことで、今までと違った楽しみがあります。
先週の練習で、「４時半には開始出来るよう、４時15分に集合すること。」と言い渡してあります。不安は体育館が他の団体に使われていないことです。
体育館に着くと、微妙な車の数。ちょっと心配でしたが、車を停めて見ると、体育館の入り口に空手着を着た人たちが居ます。しかも、見たことのない人たちばかり。
空手着を着た子供達を連れていることから、フアンのところの生徒とその家族でしょう。でも見て驚きです。
みんな胸に「友和会」のオフィシャル文字（だと思うけど）を付けています。
後で聞きましたが、チュイ君の親戚が印刷屋をやっているので、以前E-mailで送ったマークを使ったとのこと。（なんとTシャツも作っていました）
子供達の胸に大きな「友和会」の文字
中にはいると、他の団体が体育館の半分を使い、何かやっています。多分、エアロビ・・・・組み体操・・・・・かな。 まー半分使えれば十分です。
出席を取りましたが、子供達は揃いましたが、レギュラー陣の女性達が来ません。しかも審査を受けるはずのスサーナ姉弟も来ません。暫く待ちましたが、時間も過ぎている為に開始です。
今回はルベンを責任者と位置づけていることを明確にする為、最初の礼の時に私の横に座らせ、評価チェックシートで一緒に評価を行わせます。
チェックシートを説明（スペイン語で作ったのに全然通じていなかった）
審査はいつも通り、緑帯以上を受けるフアンさん、チュイ、フランク先生、ディアナ、フアンの順に前に出て貰いながら、準備体操・基本を行います。大人は問題ないので放っておいて、初めて見る子供を中心にチェックです。
子供のレベルはまだまだですが、小さな子の指導の難しさは知っていますので、フアンが良く仕込んでいると感心しました。
特にみんなの気合いの大きさは関心です。この基本中にクルス先生とその練習生、遅れて女性陣も到着です
準備体操です
基 本
休憩を入れ、次は基礎体力です。腕立て・腹筋・スクワット。子供達も一応やらせましたが・・・・ほほえましい風景だったです。
出来た数を聞くと、
「う〜ん、分かんない。」
いや〜、可愛いですね。次の子は、っと
「3000回」
そっ、そうですか。素直にチェックシートに記入させて頂きました。
スクワット！
その後の型ですが、最初は子供達です。
私も型は教えていないのでどうするか迷いましたが、フアンに聞くと「太極１だけ知ってる」と言うので揃って行います。
やはり微笑ましい風景でした。
一人だけ４年間フアンが教えていく子アレックスには、平安１を披露してもらいました。
緊張し過ぎた様なので、「リラックスして」と言って、もう一度やり直させました。
次は大人の番です。
まずは、暫くぶりに来て、この日に慌てて覚えた太極１を披露してくれたダビッド君。
その後はアントニオ・チュイ・フランク先生・ディアナ・フアンとS会の型（あっ、フランク先生は剛柔流でした）を披露して貰いました。
流石にフランク先生の型は気迫があって凄かったですね。
剛柔流の先生です
休みを入れず、組手に移行します。
まずは子供達。
持ってきたヘッドギアを女の子に付けようとすると・・・・・えっ？髪型が崩れるから嫌だ。
そっ、そうだよね。
「髪は女の命」。
フアンに聞くと、一番大きい子以外は必要ないとのこと。
と言うことで小さい子から順に組手をこなします。
最後のアレックス君（９歳）はフアンお勧めの子です。
確かに上手です。
予定していたエミリオが来なかったので、２人目は私が相手しました。
（児童虐待と思わないよう、気を使っちゃいました）
一緒に練習する上の相手が居れば、もっと延びるでしょう。
いよいよ大人の組手です。
最初はダビッド君とアントニオ君です。
ダビッド君は技術はまだまだですが、何て言ったって力が強く、私も組み手をすると押されてしまいます。
対するは、墨支部最重量のアントニオ君。
凄い撃ち合いです。
しかし、練習量でまさるアントニオ君が中断蹴りでダビッド君をノックアウトしてしまいました。
アントニオ君の２人目は４ヶ月ぶりに来た来たエドガ。
絶対的体格を持ち、まじめに練習に来た初心者アントニオ君とその間 練習をサボり続けた黒帯、楽しみな組み合わせです。
案の定、中盤からエドガの顔色が青くなってきて、途中勝手に止めてしまいました。
はははは、予想通りでした。
その後は、チュイ・フアンさん・フランク先生の緑帯審査です。
チュイの３人目は私が相手しましたが、指導・進行・評価で走り回りながらやっているので、組手では身体が動かず、体力の無さも有って、今一の組手でした。
ご免なさい。
その後のフアンさんにはクルス先生とその生徒に協力を貰いました。
フランク先生は身体をこわし、手術明けですので、ルベンに注意するよう指示し、無事終了。
Edgar vs Antoni Juan vs Chui Chui and Frank
Juan とクルス先生の生徒 Juan vs Cruz 先生 Frank vs Ruben
Frank ｖｓ Edgar
次はディアナさんの茶帯審査です。
最初はジャネットさん。「始め！」の合図で襲いかかるジャネットさん。
あれ？
おいおい！ちょっと！そんな！ジャネットさん、それは酷すぎるんじゃ・・・・・。
今まで、それ程ジャネットさん強さを感じたことはなかったのですが、真剣にやると強かったんですね。
思わずその気迫に引いちゃいました。
流石、色々な試合で入賞しているだけ有ります。
最初の相手が、こんな組み手すると、ほら、やっぱりアイダさん・ロウルデスさんも凄い気迫です。
ディアナさんが可哀想に成ってしまいました。
でも、この体格で劣るディアナさんも、色々な大会の入賞者です。
負けていません。
後はルベンと私で相手をしましたが、最後まで果敢に攻めるディアナさんでした。
文句なしの組み手でした。
フアンの生徒もディアナさんを知っているので大きな声で応援していて可愛かったです。
vs Janeth vs Aida
ｖs Lourdes vs Ruven ｖｓ Suzuki
そして、最後はフアンの１０人組手。
その前に、ちりぢりになったフアンの生徒達を応援させる為に、組手の相手と反対側に列ばせ、応援するように話します。
クルス先生・フランク先生・ルベン・チュイ・アントニオ・ダビット・クルス先生の生徒と私、あとは女子のアイダ・ジャネットを入れての１０人です。
前回のルベン・エドガの時は７人でしたし、メンバーを見てもレベルアップしており、非常にきつい内容です。
フアンは最近弱くなったかな？何て思ってましたが、いや、なになに大したものです。
１０人目の私との最後の組み手では、前半私と同等のスピードで打ち合ってきます。
気迫・精神力とも申し分ないですね。
最後は抱き合いました。
1. ｖs Cruz 先生 2. vs Aida 3. ｖｓ Janeth
4. ｖｓ Antonio 5. ｖｓ Juan 6. ｖｓ Chui
７． ｖｓ David ８． ｖｓ Curz先生の生徒 9. ｖｓ Ruben
10. vs Suzuki 最後は抱き合って終了！
審査後、フアンが「（自分の教え子の）アレックスの先生との組み手が終わって先生と抱き合っているのを見た時と、自分の組み手が終わって先生と抱き合ったとき、涙が出そうになった。」と言います。
何となく、分かるような気がします。
私の自分の生徒への評価も気にしており、「良かったよ。」と言うと、本当に嬉しそうでした。
ちょっと心配なフアンですが、先生としては合格ですね。（組み手中の生徒の応援も良かったし）
組み手の後は慌ててルベンと、子供の級の評価を行って認定書に級を書き込み、表彰式です。
折角なので子供達にはお菓子を用意し、賞状と一緒に渡しましたが・・・・・子供の興味は賞状よりも、お菓子ですね。
私の手から賞状をサッサとむしり取る目線の先には、ルベンが渡すお菓子しか移っておらず、ちょっと悲しかったです。
全員で１０本付きを行い、挨拶をした後記念撮影し、無事終了！
何はともあれ、無事終了すると、ホッとしますね。
動画です
全員で集合写真
この後は、恒例になった食事会。１２人で食事会をし、１０時半に解散です。
ロウルデスさんは、お気に入りの「や太郎」ジャケット！
今回は、子供達の家族に加え、チュイの美人姉妹（また写真撮り損ねた！）、フランク先生先生のおじいさん（メキシコ剛柔流の元祖！）も来てくださり、見学者も賑やかでした。
何か、本当に帰国後もメキシコ支部が残りそうです。幸か不幸か、私の帰国も１２月まで延びたので、あと２回の審査会を行い、しっかり地盤固めを行っていきましょう。