「急所拳法」セミナー (05.12.4)

 

この日は、クルス先生に招待して貰っていた、「急所拳法」のセミナーに行ってきました。此方の審査等でお願いばかりしており、クルス先生の誘いはいつも断ってばかりなので、今回は参加させて貰うことにしました。
本来800ペソ払わなければならないところ、招待と言うことで無料です。
クルス先生は色々な空手を研究してこの「急所拳法」にたどり着いたようで、現在定期的にアメリカ国境沿いのファーレスから先生を招き、この拳法のモンテレイ地区の普及を図っています。


セミナーの場所が良く解らなかったので、地図で目星を付けて10時開始に対し、9時に出たのでが、以外と簡単に見つかり、9時20分には着いてしまいました。体育館には既に、クルス先生が準備をしており、挨拶をすると親切に席まで案内して貰いました。


待っている間に、S会の女の子と話をしました。

ボロボロの黒帯を締めており、これがステータスのようです。

中には木でしごいてボロボロにする人もいるそうです。

 

 

10時にファーレスから来ている先生が到着し、クルス先生が紹介してくれました。
日本人と言うだけで特別扱いして頂き恐縮です。
後から、S会の偉そうな人達も来ていましたが、それ以上に「生日本人」は価値が有るようです。
この先生も、私と同じ45歳で、整形外科師(切れた指などをくっつけるお医者さんだそうです)だそうです。
話をしていると、私にビデオを見せてくれます。
まず、アメリカ人のお腹に手を当てていると、その大きなアメリカ人は気を失ってしまいました。
次ぎに見せてくれたのは、ボストンで行った偉い先生によるセミナーとのことで、その先生を他の先生達が囲みます。今回のセミナーの先生も居ましたが、中央の偉い先生が気合いを入れた瞬間、全員が気を失ってしまいました。
「こう言うのは、やらせの様に思われるが」
と自分でも言っていたとおり、不思議な風景でした。

セミナーには、我々メキシコ支部の、ロウルデス・ジャネット・フアンさんが、「急所」の道着を着て来ていました。日本人でも800ペソ(8000円)では高いと思うのに、何人のメキシコ人が来るのか興味がありましが、最終的には20人以上になりました。

さて、肝心のセミナーですが、メキシコらしく10時に成ってボチボチ人が集まります。
800ペソも払って、遅れてくるのですから、仕方がないですね。

       流石メキシコ、集まりが悪い

 


最初はホワイトボードによる説明。
火・土・金・木・水のサイクルから、神経の構造、ツボの説明です。
簡単な運動をまじえて、1時間くらい行いました。

 

          入り口横のホワイトボードで説明

 

          まずは基本事項の座学


それから実技です。
最初は気を失ったときの起こし方です。
それから、各ツボの説明です。
最初に手を挙げた人が出て、ツボを押されると「ウッ」と言ってうずくまってしまいます。
その後、ペアになって練習なのですが、私は不思議な事に痛くありません。いや、痛いことに痛いのですが、そんなに唸るほどでは有りません。相手のフアンさん、ロウルデスさんのやり方悪いのかな?と思いましたが、先生を呼んでやって
貰いましたがそれ程差がありません。

どうも、普段の組み手で、痛みに慣れてしまったようです。(全てに対し、鈍くなっているようです)

 

先生が
「ファイティングポーズをとってみろ」
と言うので、その通りにすると、私の手の甲のツボを殴ってきます。
他の人はうずくまっていましたが、そんなに痛くありません。
3回程やって
「痛くないのか?」
と言うので、
「うん、(人並みに)痛い。」
と答えました。

 

他のツボも、押されましたが、みんながやった後、先生が来てやってくれて、みんなで私の手のツボをグイグイ押します。確かに他の所より痛いのですが、我慢を越える物では有りません。
しかし、どんなところでも、同じ所を爪を立てて何回も押されれば痛いですよね。

と言うことで、みんなにグイグイ押された私の親指の付け根は、沢山の爪痕が残ってしまいました。

 

ということで、先生が
「痛くないのか?」
と聞くので
「痛い。」
と答えました。

先生は
「日本人は体が強いから」
とか、言っていましたが、そうじゃないと思いますが・・・・
もしくは、ロウルデスさんの言うとおり、腰の痛みの方が強かったからかもしれませんね。

気が付くと1時を過ぎており、セミナーは6時まで続くと言うことで申し訳なかったですが、先に帰る事にしました。

先生に
「先に帰ります」
と言いに行くと、練習生を放っておいて挨拶をしてくれ、
「一緒に写真を撮ろう!」
と撮影に来ていた人達を呼んで一緒に写真を撮りました。

 

 

左から、2番目がファーレスから来ている先生

右端がクルス先生です

 

帰りには記念の「急所」Tシャツまで頂いてしまいました。

 

胸に輝く「急所」の文字。 日本じゃ、ちょっと着られないですね。

 

でも、確かにツボを研究して、組み手をするのも効果が有ると実感しました。
(目指せ、「北斗の拳」・・・・・かな?)