【メキシコの弟の書き込みに動画を付けました】
弟 さん 2005年 08月 08日 04時 10分 12秒
7月下旬のハリケーンが通り過ぎてから涼しい日が続いています。
夜も扇風機無しで寝ていますし、朝方は寒いくらいです。
夏は終わっちゃったのかな?
それでも、昼はまだまだ暑いのですが。
昨日の練習でも、一時ほどではないですが、体育館の中は結構暑かったです。
さて、体育館に着くと、久々カンフーの人達が居ます。
先に来ていたエドガが飛んできて、
「先生、今日はカンフーのメキシコシティーの先生が来てセミナーやってるんだ。」
とのこと。
中に入ってみると、大柄なメキシコ人の先生が教えていて、何時もと違った雰囲気で練習しています。
確かに、いつもよりレベルが高そうです。
ただメンバーを見ると、何時もと同じ練習生達でしたのでメキシコシティーから先生が来たので特別講座ってところでしょうか。
大人げなく、沸々と勝手な闘志が湧いてきます。
この日は、エドガ・ルベンが来るというので、延び延びになっていたフアンの緑帯審査を予定していました。
彼は既にS会の黒帯で、国内試合で「組み手」「型」の優勝もしたこともあり、その実力は大した物です。
今年4月から我々の練習に参加していますが、身体の柔軟さ・パワーと言い、S会からの参加者では
今までにないタイプで、当初からフルコンタイプに近い組み手をしていました。
ですので、私の来年の帰国までには黒帯になれるよう、秋に予定している審査会の前に連続空手を
経験させるために、今回この特別審査を計画しました。
ところがいつまで経っても、肝心のフアンが来ません。
仕方なく、ルベン・エドガ・アイダ・スサーナ姉弟で練習開始です。
その後、基本中に銀行員リカルドさんがやって来た後、やっとフアンが登場です。
と言っても、特別審査なので、いつものメニューの後に、3人組み手をやるだけなのでいつもの練習をこなします。
隣で、黙々と練習しているカンフーと違って、やたら
「気合い入れて!」
「セア!セア!」
と、空手っぽく、やかましくやりました。(いつもより、故意に元気に!)
その後の組み手の中で、私はフアンの肘に足の指を突いてしまい、足を引きずる結果となり、ルベンとの
組み手では膝蹴りを顔面(左耳手前)に受けてしまい、うずくまって仕舞いました。
(単純に痛かっただけですが、夜になってから腫れてきてしまいました)
「今日のフアンとの組み手大丈夫かな?」
ちょっと気弱になってしまいました。
最終的にロウルデスさん、フアンさん(年輩の方)も来てこの日は合計10人になりました。
一通り練習が終わった瞬間、全員で
「さー、フアンの審査だ〜!!」
と声を上げ、この盛り上がった雰囲気の中で審査の開始です。
最近の練習の中で、フアンは同じハイキックの得意なルベンより、ちょっと身体が硬くて接近戦を得意とする
エドガの方が、相性的にきつそうなので、今回はエドガを後に回して最初はルベンとです。
早速、ロウルデスさんを審判に立て組み手の開始です。
一人目のルベンとはローハイを使い分けた気合いの入った激しい組み手となりました。
優劣の差は殆どつかなかったのですが、ここ一ヶ月以上練習に来なかったルベンと
休むこと無く練習に来つづけているフアンとの差が少し出たかな?と感じました。
ルベンも久々の練習・組み手で怖かったようです。
何事も継続することが重要ですね。
ファン君 VS ルベン君 ←動画
2人目は期待のエドガ。
「始め!」
の合図に、気合い十分で飛び出してハイキックを放ったフアンと、一発目をかわしてから中に入ろうと考えていた
エドガの気持ちとの差で勝負は決まりました。
かすったかと思ったハイキックがこめかみから鼻に当たり、思わずエドガがうずくまりました。
直ぐ立ち上がるかな?と思いましたが、なかなか立ち上がりません。
すると鼻から血が出始めました。
今までの経験からも、メキシコ人は異様に血に対して恐怖を感じるようです。
日本じゃ、
「鼻でもつまんで寝とけ!」
で済みますが、ここでは大問題です。
みんなが集まり、大騒ぎです。
カメラを任せていたフアンさん(年輩の方)も、大スクープとばかりにカメラを回し続けます。
とても、続行できる雰囲気ではありません。
ファン君 VS エドガ君 ←動画
ひとまず、組み手はフアンの一本勝ちにして待ちましたが、最後の組み手を始められそうも有りません。
しびれを切らして、
「問題ない。組み手を続けるぞ!」
と言って、みんなの冷たい視線の中、エドガの介護を続けるロウルデスさんに代わって、ルベンを審判に立て、
最後の私との組み手を開始しました。
すでに、十分休憩をとり、元気そうなフアンです。
ルベンの「初め!」の合図と共に、私は一気に飛び出し、とても空手とは言えない滅茶苦茶な攻撃で攻め続けました。
相手の蹴りのチャンスを与えないよう、突きで押しまくります。
相手を場外まで押し出すと、ルベンが「止め!」と言います。
「あれ?もう終わりか?短いな?」
と思いましたが、既に息の切れてる私です。
そんな自分の期待もあり、勝手に終わったものと思い、中央線に戻って仕舞いました。
すると、ルベンが「続行!」とい言います。
慌てて組み手の再会です。
既に残り時間も少なくなっていましたが、疲れて蹴りが出ません。
仕方なくパンチの連打で押し続けましたが、このワンパターンの攻撃のため、途中膝蹴りを受けてしまい、
一瞬動きが止まって仕舞いました。
それでもなんとか、終わりまで攻撃を続けることが出来、組み手後はフアンも喜んでいたので、
結果はまずまずでしょう。
挨拶を終わると、今度はエミリオの誕生会です。
体育館にスサーナ姉弟の両親がケーキ、ペプシを持ち込んでみんなで祝いました。
当然、エミリオがロウソクの火を消した後、ケーキを顔に塗りつけられ、怒ったエミリオが
スサーナと喧嘩を始めて、お陰で純白の空手着がチョコレート色に染まりました。
洗えば、落ちるのかな?
今週は盛りだくさんだったのですが、以外とスムーズにことが運び、いつもより一時間早く練習が終わってしまいました。
いつも、チンタラヤリ過ぎかな?